暁高校

□半分このイヤホン
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途中で架空の歌手が出ます!
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通学時は決まってイヤホンで耳を閉ざす。
それはもちろんオイラが一人で向かう時だけだけであって誰かと合流したらイヤホンは外す。
今朝もそうだった。


「デイダラ!」

「先生!おはよう!うん!」


後ろから肩を叩かれたので振り向いてみると大好きなサソリ先生。
耳からお気に入りの赤いイヤホンを外そうと手をかける。
すると、右のイヤホンだけ先生が外し、自らの耳へと持っていく。


「‥お前って、こういうの聞くんだな」

「うん?まあね!他にも色々聞くけど」

「やっぱり俺はマリーだな!マリーの歌声は芸術そのもの‥」

「オイラもマリー好きだからあるよ!ほら」

「おおおっ!!さすがデイダラ!合うことはないだろうと思ってた芸術センスでも一致するとは!」

「オイラはマリーよりもリックの方が好きだなーうん!」

「やっぱり合わねえな!期待した俺がバカだった」

「なにを!リックだってすんげー歌声なんだからな!!」

「リックも好きだけどよー‥俺はマリーだな!!」

「あ!じゃあこれなんかどうだい?」


そう言ってデイダラは楽しそうに色々な曲を流す。
半分にしたイヤホンで同じものを聞きながら学校へと向かう。
元々サソリの方が少し身長が大きいだけで、そこまで大きな差がないため丁度良かったのだが、繋がれている一本のコードはそこまで長くないため


「(デイダラの髪‥いいにおい)」

「(うん!?先生、髪のにおいかいでる?な、何か恥ずかしいな‥うん)」

「(なんの石鹸だろ‥すげーいいにおい)」

「(せんせい‥)」


デイダラはサソリの好きなマリーを流して更にサソリに近寄った。
そしてこっそりと手を繋いだ。


「!‥デイダラ」

「たまには、手とか繋ごうよ、うん」

「あ、ああ」

「ふふっ!(照れちゃって可愛いな!うん!)」








(こんな毎日だったらオイラ幸せすぎて爆発しそう!うん!)

(勝手に爆発してどうすんだよ‥)



 

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