NARUTO

□消去法
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「うんうーん!暇だなーっと!!」


暇のわりに楽しそうにアジト内を歩くデイダラ。
の、前に一枚の紙が落ちていた。


「うん?なんだこれ」


手にとって見てみると、どこかのバーの女性の名刺だった。
名刺から匂ってくる甘ったるいにおいとピンク色がやけに多いその紙を見て眉間にしわが寄る。
裏返して見れば電話番号までも書かれていた。


「だ、誰だ…こんな、紙からも甘っっったるいにおいのするバー行った奴…うん」

「よう!何してんだデイダラ」

「うわあああああ!!!」


後ろからポンと肩を叩いてきたのはデイダラの相方であるサソリだった。
いきなり話しかけられて気が動転しながら大きな声をあげて名刺をポケットの中へ入れる。


「いきなりなんだよ!うっせえなクソダラ!!」

「そそそれはこっちの台詞だよ!!うん!!」

「何をそんな焦っているんだよ…ははん、お前何か俺に隠してるもんあるだろ?」

「ええっ!!…………ないよ」

「何だよ今の間は!なげえよ!!…つーかデイダラ、何かこの辺甘いにおいしねえか?」

「そ、そう?」

「んー…」


そう言いながらサソリは己の鼻を頼りににおいの元となるデイダラのポケットへと顔を近づける。
その間デイダラは冷や冷やしながらサソリの赴く間々に見ていた。


「おまえのポケット…怪しいにおいがする」

「…あー!!もう分かったよ!!これでしょ!!」

「デ、デイダラ…おまえ、いつの間にこんなとこ行ってたのかよ?あぁん?」

「じ、実は魔がさしちゃって…つい……じゃなくて!!オイラがこんなん行くわけないでしょーが!!うん!!」

「分かってたけどな」

「さすが旦那!じゃなくてコレ、ここに落ちてたんだけどさ!誰が行ったと思う?」

「俺的には飛段とかだと思うけどなー」

「有り得そうだけど、アイツはこのまえ『角都一筋だぜゲハー!』とか宣言してたよ?」

「確かに。アイツ最近テレビで"硬派"って言葉覚えたからな。」

「へー!案外イタチとか行ってたり!」

「アイツも変わらずブラコンだからなー」

「え、じゃあ鬼鮫…」

「女が来ないだろう」

「角都は…『金の無駄だ』とか言いそうだよね!うん!」

「小南は女だから行かないだろうし、あれ?だとしたらもう誰も居ねえよな?」

「そうだね……え?じゃあこれ本当に誰の?」



「お?お前らそこで何してんの?」

「「リーダー!!!」」


消去法で名前を消していったさなかに唯一存在が消去されてしまっていたリーダーが二人の前に現れた。
しかし名刺とリーダーの顔を見比べて小声で「それはないな」と一言交わしていた。


「何してんだよこんな所で?」

「え?いやー……探し物?うん」

「そ、そうだなー?」

「なんで疑問形なんだよ!…ていうかデイダラ!お前が持ってるそれ…」

「わーっ!!オイラじゃないよ!!オイラじゃないよー!!」

「この淫乱ドM変態マゲ野郎が我慢出来ずに行ったらしい」

「ふざけんじゃねーぞ旦那!!」



「それ、オレのだよ」



「「は?」」



一番有り得ないだろうとしていた言葉に二人は一気に力が抜けていった。
そしてリーダーに近寄って行った。


「なんで!!いつ!!うん!!」

「お前みたいなのがこんな所まで足を運ぶとは思っていなかったぞ。ついに小南に愛想つかされたのか!ザマァ!」

「ちょ、勘違いしてるみたいなんだけどオレのだけどオレが行ったわけじゃないんだ」

「うん?」

「なんだそれ」

「この前久しぶりに自来也先生にお会いして、連絡先を聞いたら自らの懐からこの名刺を出して書いてくれたんだ」

「…」

「ふーん」

「よかったー!探してたんだよ!外で落としたとかじゃなくて本当に良かったー!!」


リーダーは嬉しそうにデイダラから名刺をとる。
そして嬉しそうにしながらポケットにしまう。


「見つけてくれてありがとな!」

「あー、うん、どういたしましてー」

「チッ!面白くねえな」

「つーか旦那なんで途中でオイラに擦りつけたんだよ!!うん!!」

「どんな反応するかなって思って(笑)」

「笑うなーっ!!うん!!」

「クックック!」





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紛らわしいペイーン(^o^)



 

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