ポケモン
□先を越されたくないんだって
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「シールちゃーんよ!なんだぁ、こんな所フラフラしちゃって」
「離せ、お前は酔っ払いか」
「未成年が飲むわけないだろが!」
こんな所、というのはクチバシティ付近のちかつうろ。
決して人通りなどない、むしろ人が通ってるのを見たことがない無人といわれるカントーのちかつうろだった。
そこでたまたま向かい合わせで会ったゴールドとシルバーだったが、こんな所で会うのは本当に意外だった。
いつも会うのはセキエイこうげんや、りゅうのほこらと言ったシルバーが修行をするような場所であった。
「何だってシルちゃんがこんな所に居るんだよ?さてはアクア号だな?残念だったな!今日はアサギからなんだよ」
「違う。俺はディグダのあなに用がある」
「ディグダの?何しに行くんだよ」
「昨日の地震で地層が歪んでな。もしかしたらダグトリオがいつもより見られるんじゃないかと思って」
「えええっ!!何それ!!オレも見てみたい!野生のダグトリオ!!」
「あくまで俺の勘だがな、本当に居るかどうかは分からん」
「何よりシルちゃんに先越されたみたいで悔しい!」
「フン、何とでも言え」
「そうと決まったらおら!行くぞ!」
「ちょ、腕ひっぱるな!」
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無邪気なゴールドが好き!