ポケモン

□ただいまを言う暇もなく
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ここしばらく修行という理由で違う地方へ出かけていた。
ゴールドには心配とかかけたくなかったので、良かったのか分からないが何も言わずに出て行った。
アイツのことだから「あ?全然気づかんかったわ」てぐらい簡単に片付きそうだから大丈夫だろう

…そんなこんなで今すっごいゴールドに会いたい。
何だかんだ気付けば半年ぐらい経っているものだからな、やっぱりジョウトが一番落ち着くな。



「あーーーーーーっ!!!!!」



いきなり指をさされて叫ばれた。
振り向いてみると何とも素晴らしいタイミングでゴールドがいた。
相変わらず前髪は爆発しているんだな


「よお、ゴールド」

「おっまえ!!何処ほっつき歩いてたんだよ!!」

「ああ、シンオウ地方って所に」

「…」

「えっと、ゴールド?」

「いっぺん死ね!!!」

「ぐっ!!いったいな!!平手はないだろ!!」

「…、」


…俺は一瞬でいま思考がショートした。
あのゴールドが、
頼りになる時は頼りになるが全体的にはまだまだ子どもっぽい振る舞いを持つゴールドが
俺に平手をくらわしてから抱きついてきた。

滅多にないぞ、こんなこと

いつもは俺が一方的にゴールドに抱きついたりキスしたりするのに今日は、決して夢ではない。
アイツから行動を起こしたのだ
今までで初めてだ、と言っても付き合ってからまだそんな年月が経っていないがな



「ゴールド…」

「…んだよ」

「どういう風の吹きまわしだ」

「は?」

「おまえ、」

「…なんで、何も言わずに勝手に出てくんだよ」

「!」

「オレ、必死に色々な所探したんだぜ?お前にどうしても会いたくって」

「ゴールド、」

「したら何だよ!帰って来たとか言ってひょっこり現れやがって!!お前オレの前で死ね!!100回ぐらい死んでこい!!!」

「悪かったって!ゴールドごめんって、だから腹パンチやめて」

「今日はオレと一日中ゲームの刑だからな!」

「いや、俺は今すぐお前が欲しい」

「…はあ?!帰ってきていきなりかよ!!」

「半年も会っていないんだ、どんだけ辛かったと思ってるんだ」

「それは、お互い様だろ…」

「フッ、素直じゃないな!そうと決まったらさっさと帰るぞ!」




(今日は良いから明日は一日中ゲームな!!)

(はいはい)






 

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