NARUTO

□とある日の出来事
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ある昼下がりの事。
お皿の上には1つの黄色い甘いプリンちゃん。
やんごとなき みやびな子どもから
キビキビした社会人まで多くの世代で愛されている伝統的な甘いデザートの1つである。
それが、リビングの机の上に ちょこんと置いてあったのだ。

「あ」

と言って一番乗りでリビングに現れたのはデイダラだった。
目の前には何故か何のメモ書きも置いてなく、
食べてくださいと言わんばかりに訴えてくるプリンちゃんを
不思議に思いながら見詰め合う。

(どうせ誰もオイラが食べたなんて分かる訳でも無いし、
大体こんな所にメモ1つも無しに置いとく方が悪いんだよね、うん!
あ、でも逆に たった今帰ってきたオイラがプリンを見つけるという事は
もしかしたら買い物か何かで行き違いとか有るかもしれないっ!
そこで外から帰ってきて楽しみにしていたプリンちゃんが
何の苦労もしてないオイラが勝手に
ぱくぱくと食べてしまったら あまりに悲しすぎる…!!)

デイダラは頭の中に天使と悪魔を浮かばせて
どちらを取るか必死になって考えていた。

(……後から面倒になるのは正直嫌だな、
それに もしもこれが旦那のプリンちゃんだったら
オイラでも殺しかねないよ、あの人は、うん…)

そんな感じに思考回路を回らせてデイダラはプリンちゃんのもとから離れていった。


「お!美味しそうなプリン!
誰のか分からないけど、こんな所に置いとく方が悪いっ!!
てー訳で、いっただっきまーす!」

ぱくっ

「…おやおやリーダーのペインさん。
俺が折角楽しみにして置いておいた季節限定のプリンちゃん、
勝手に食べやがったな このやろう」

「…え、えぇええ?
こ、このプリン、サソリのだった…の?」

「くっくっく、
お前だけはタダで済まさねえ!!
このやろおおおうっ!!!!!」

がーんごーんぱりーん

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フルボッコボコ^p^←


 

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