NARUTO

□財布役の油断
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「ぐわぁああああ」

がしゃーん、どーん ぱりーん
ド派手な音を経てて次々と物が壊れていく中、1人悲鳴をあげて
頭を抱えて悩みこむ人物が居た。
心配そうに食べていたアイスを口にくわえながら
ぱたぱたと飛段が走ってきた。

「ちょ、どうしたの
何が有ったの角都」

状況も掴めずに様子を見ることしか出来ない飛段は
仕方ないので壊れていった(リーダーの大切な)ガンプラを大切そうに片付ける。

(あーぁ、リーダー泣くよ、これ)

そう思いながらもビニール袋の中へ移動させる飛段。
そんな事も気にせずに余程ショックな事でも有ったのか
角都はイスの上で真っ白になっていた。

「何が有ったの、話してごらんて」

「…お前なんかに話すもんか」

「ちょ、それ酷くない?
さりげ傷ついたんですけど」

「………財布、落とした」


「、まー珍しい
いつも あんな厳重に握っているのに」

「しかも何処にもないし
アイツのガンプラ邪魔だし
お前死なないし」

「最後のは余計でしょー
こっちは死にたくても死ねないんだからー」

「くそぉ、俺が何をしたって言うんだ…
強いて言うなら拾った宝くじが2等当たった
ていうのだけにしてくれー…」

「さりげなく当たってたんだ、
てか、2等って、いくら?」

「……500万両」

「…そんなに有るならさ〜
今度新しく出たジャシン様のペンダントが有ってさ
これがまた色違いなんだけど素晴らしすぎなんだぜ!!
是非とも買いたいなーなんt「財布は何処だー」

「…ケチ」

「失礼な、俺はケツじゃない」

「誰もお前を尻なんて言ってねーよ!!」

「そんな大声出るくらいなら財布捜せ、財布!!」

「へいへい、」


──────…1時間後

「無いって…疲れたぞ」

「そ、そんなバカな、嘘だろう」

「…?、どうしたんだよ角z…」

角都の視線の先には、もう何年も使っているのか
黒ずんだ茶色い がま口財布。
その中にはパンパンに銭や紙幣が詰められていて
今にも張り裂けそうな財布が
ごろりと目の前の床に置いてあった。

「…あった」

「何で、またいきなり
さっきまで無かったよね?」

「あぁ、きっと管理人がこれ以上思いつかずに
さっさと終わらせてほしいから、
とりあえず個々に置いておいて見つけてもらおうという魂胆だろうな」

「鋭いね、流石だよ角都」


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流石、角さん^p^←


 

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