☆
□桜の楽園
“おはよう”
“おはようございます”
“おー、はよぉ”
まだ眠そうに人々は学校へとやってくる登校時間
サービス、高松、ジャンはいつも余裕を持って門をくぐるが下駄箱でいつも足止めを食らう
『あらあらサービスまたそんなにラブレターですか?』
サービスの開いた下駄箱からは雪崩のように手紙がでてきた
『……はぁ、人の事は言えないようだよ』
高松がサービスに向いたまま下駄箱を開けるとサービスまでとは言わないが崩れ落ちてきた手紙たち
『おや、また拾うのも面倒ですね』
『おいおい、お前たちそーやって人の気持ちを無視するもんじゃねーだろ?』
『ジャン……お前はモテないからそーいう事が言えるんだ』
『そーですよジャン、こんな一人一人に答えていたらそれこそ期待させてしまうでしょう、まぁアンタにはわからないでしょーけど。』
『んだよ!ふたりして俺のこと馬鹿にしやがっ……アレ?』
漸く開けたジャンの下駄箱、その靴の上には一枚のレター
固まったジャンに高松が下駄箱を覗き込む
『なんですか?アンタも隅に置けませんね』
その高松の言葉に後ろからサービスが覗いてきた
『サービスどうします?ジャンにもラブレターが届きましたよ。』
高松はジャンをからかうフリをしてサービスをからかった
サービスは高松の脇をつねる事で高松と手紙を寄越した誰かへあたった
『お、おいこれってアレだよなぁ俺にも遅い春が来たのか?これが俗にいうモテ期ってやつなのか?』
『はいはい』
あまり調子に乗らすとサービスが怖いですからね、ここは沈静させといて……
『ジャン開けてみなよ』
『『え?』』
女王様の言うことは絶対!のようだった、サービスは顔に出してないつもりの不機嫌さがオーラとなって出ている
ジャンは渋々ニヤニヤと手紙を開いた
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