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□日常の付加価値
ハーレムは遠征に出掛けると大方3年は帰って来ない
国や島にもよるけれど、気に入った場所では勝手に家を建てて住み着いたりするから
それでもいずれ戻って来るのは、帰巣本能みたいなものでガンマ本部にだって数ヶ月〜数年いることもある
その時のハーレムの生活の場はいつの間にか自室ではなく、接点の乏しいはずの高松の部屋になっていた
高松は朝早く部屋を出ると、職務や用事に追われる、そして、全てを済ませてから帰るので、部屋に着くのは毎日夜中になっていた
そんな毎日、ハーレムが高松の部屋に居着いたところでスレ違いの日々が続いていた
その日は、少しいつもより早い10時頃、帰宅した高松は自分の部屋で勝手に酒を飲んでいるハーレムの前を無言のまま通りそのままシャワールームに消えた
部屋に居るのは知っているがだからと言って話したり目を合わせたりはしない
扉がしまってから数分の後シャワールームから出た高松と替わるように今度はハーレムが立ち上がりシャワールームに向かう
勿論、言葉は無かった
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