弐
□干害、逃げ水の行方。
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風が舞う舞う、乾いた風が。
熱を帯びた突風は吹き荒び喉が渇いてゆく。
その渇きは根底からくるような、
潤ってもまたすぐに渇いてしまうような、
本質からくるものだとどことなく気付いてはいたが、
それでも、
間に合わせでもいい、
この渇きを満たす何かに恋い焦がれては自ら渇きを助長していたのだ。
“渇望”
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