壱
□月、飲み込まれて。
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先日、
堕ちた梟を捕まえた。
それは堕ちても尚獰猛で貪欲だった。
金の眼をきらつかせながら俺を啄み蝕んでゆく、
あぁこうして皆共に堕ちていったのか、と
霞む脳裏の片隅で感じた。
それは命の鳴らす警鐘で、
これ以上この梟に近づいてはならないと
本能が語り掛けてくる。
それでも離れられないのは、
もう既にこいつの毒牙にかかってしまっているからだろうか?
痺れた脳で考えても応えは出ず、
また毒へ手を出してしまう自分が居た。
〜警鐘〜
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