いち

□雀
2ページ/8ページ

あれからいったいどれだけの時が流れたのか。

途方もなく永いような、それでいてまだ幾分も経っていないような。

思考を失った頭は時間枠さえ分からなくなり、山道をただたださ迷った。

たくさんの血が流れた。敵味方見境なく流れた。
何がどうなったのか分からず、ただ主の身だけ案じた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ