「なっ、テメェ…それはっどういう………っ!?」
片倉族(違)一帯に驚愕と戦慄が走る。
「兄貴、あ、あれは一体…」
「油断するな、あれは…あれは…なんて趣味の悪りぃ…」
本音がポロリ。
「ふっふっふ、ははは!何を呆けた顔をして突っ立っているのかね?卿は…馬鹿かね?」
相変わらずの無敵の笑みで久秀さんが小十朗を馬鹿にする。
真っ黒マントを身にまとい大きな袋を抱え、奇天烈な帽子をかぶり服のふちはなにやらモコモコしている。
「いや、しかし、その、なんなんだ…その格好は!」
得体の知れないものを眼前に自然と力が入る。
「何かとは…卿にはほとほと呆れたよ。
コレだから風情を解さぬものは解せぬのだ。」
やれやれと松永さんは首を振る。
「今日が何の日か、卿は知らないのかね?」
「は?今日が何の日か?」(あ!あの大根引き頃だった!)
「くははははっ!」