過去拍手文

□2008年下半期拍手文
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『夏の風物詩』



「今日から夏物か。」

「はい。もう暑くて。」

「ピンクとは意外だ。」

「…は?」

「あと15分ほどでゼミ生が来るから、上着はそれまでに着る様に。」

「何でですか…嫌ですよ暑いのに。」

「もしかして気付いていないのか。」

「だから…。何にですか…。」


「ワイシャツが汗で透けている。」

「!!!いやぁぁっ!」

「ハハハ。夏の風物詩だとは思わないか。」

「おもっ、思いませんよ!」


「湯川先生、例の資料―ブガッ?!」

「きゃー!栗林さんっ!」

「おっとっと手が滑った。」

「手が滑ってそんな分厚い本が飛ぶわけないでしょう?!」

「さ。栗林さんが目覚める前に上着を。」

「…後で栗林さんにちゃんと謝って下さいね?」
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