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□作戦A
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第8話、ラストより
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パクリ…。モグモグモグモグ……ゴクン…

「分からない…」
湯川は、もう何度になるか分からないため息をついた。右手には箸を、左手には青椒肉絲が乗った皿を持っている。
また、口に箸を運ぶ…。


「ちょっと、湯川先生。」
隣に座っている内海が声をかける。
「――ん?」
「アタシが作った青椒肉絲!返して下さい!」
「――ふむ…。」
「………。」
聞こえていない様である。

湯川は、あれから皿を持って移動した彼女を追いかけた。
そして彼女の隣の席につくと…。
彼女が「いただきます。」と両手手を合わせた瞬間に、皿ごと奪い取ったのだった。

そして、今に至っている。


もう、かれこれ10分ほど前の話だ。
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