text


□甘いワナ
1ページ/7ページ

ある夜。停車中の車内での出来事。

刑事、内海薫は窮地に立たされていた。

彼女は今、座席の上で上半身を捩り、背中を後方のドアに預けている。
後ろにはドア。左には座席の背もたれ。
右には大きな手。
そして目の前には…

「せせせせっ…先生!顔!顔が近いです!」
彼女の目の前には、先ほどまで助手席に座っていた筈の湯川准教授の顔がある。彼との距離は30センチと無い。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ