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□理解不能
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朝日が差し込む部屋―
その一郭…

薫は、その双傍をゆっくり開けると身動ぎをした…。

頭が、ひどく痛む…

柔らかい布団に顔を押し付けて息を吸い込んだ。白いシーツの清潔な芳香が、鼻孔をくすぐる。
そんな心地よさにもう一度目を閉じた薫は、ぼんやりとした頭で記憶を辿り始めた…。
"これは…二日酔い…?昨日は…今日が非番だからって友達と飲んでて…"
断片的な記憶を辿る。
しかし、曖昧な記憶は全ての形を作る前に脆く崩れ落ちてしまうのだった。
 
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