text
□彼と彼女の適正距離
1ページ/12ページ
「…君は何時の電車が最終だ?」
湯川が腕時計を見て言った。
「終電に乗れば帰れるので、11時半頃だったかと…」
薫はグラスを弄びながら、素っ気なく答えた。
二人は居酒屋のカウンターで飲んでいた。店内は、さほど煩くもなく、黄色灯で照らされていて居心地が良い。
この時点で既に、二人が店に入ってから二時間以上が経過していた。
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ