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□君とならどこまでも。
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久々の2人揃っての休日…。
薫は数日前から服を決めて、この日が来るのを待っていた。
…が――…。
「これって…デートって言います?」
「デートだと思えばデートだろう。少なくとも僕は有意義な時間を過ごしている。」
「先生は楽しいでしょうね…。」
二人が今いる場所…
それは郊外の林だった。
先日女性が変死体で発見されたそこで、湯川は休みだというのに現場検証をしている。
地面や辺りの木々を丹念に調べる彼の嬉々とした後ろ姿を、薫は腕を組んで見ていた。
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