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□好きと云うことのリスク
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好きになったのが何時だったかなんて、憶えていない。
私はただ、ある時を境に"先生の隣"を望む様になった―。
月が地球の回りを何度も巡る様に、私もまた、迷惑にならない光度を保ちながら先生を見ていたい。
けれどそれは細やかな望みの様で、何よりも難しい。
私では、先生の発する引力に負けてしまうから…。
先生へと伸びたベクトル。
それに吸い込まれそうな自分を抑えるために、別方向への想いを探す私はなんて滑稽だろう…。
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