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□変人と彼女
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彼…湯川は、自分の研究室の前まで来ると、ふと手を止めた。

閉まり切っていなかった扉から、聞き慣れた…けたたましい女の声が聞こえたからだ。

湯川は、もう少しだけ扉を開くと、中の様子を覗いた。

二人は、彼がいくら遠ざけようとしても近づいてくるトラブルメーカーだ。
そんな二人が、ごく至近距離で会話をしている。
はぁ…と彼がため息をつく。

それは、彼が厄介だと思う人物1位と2位が共に自分の研究室で寛いでいる事に由来するものだが…。

実は、ため息をついた主な理由は別にある。
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