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□作戦A
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"人が作った料理を研究対象にするな!"
彼女は、何度もそう訴えようと思ったが出来ずにいる。

結局のところ、彼女は湯川に手料理を食べて貰えて嬉しいのだ。

例え…研究対象にされようとも。

"最初は…美味しかったからだと思ったのにな…。"
彼女は、机に頬杖をつくと隣に座る湯川から一度目線を外した。

最初に隣で青椒肉絲を食べ始めた湯川を見た時、彼女は内心喜んだ。
たが、それも束の間…。すぐさま彼の真意に気づき、ガッカリしたのだった。

"確かに、作る工程も見た目も、あまり良いとは言えないかもしれないけど…。"


横目でチラリと、湯川を見る。


「………。」
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