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□犯罪と願望
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午後の研究室。
僕は黒板の前にある自身の机で、ゼミ生のレポートに目を通していた。

そこへ、コンコンと扉を叩く音がする。

返事をせずにいると、扉が開かれた。遠慮がちに入ってくる人物を、目の端でみとめる。

「こ、こんにちはー。」
今日は休みらしく、女性刑事である内海薫は私服であった。
見れば、薄い色のロングコートにマフラー。中にはモノトーンのシンプルなワンピースを着ている。足元には濃い色のタイツと、ブーツを履いていた。

髪はいつもの様に纏めず、下ろして耳にかけている。

マフラーを取り、コートを脱ぐ彼女に声をかけた。
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