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□犯罪と願望
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「…人間が集中力を発揮出来る時間には、限度がある。」

「えっ?」
明らかに狼狽した彼女の声。それでも気にせずに話を進める。

「90分。それが集中力の限度だ。」

「はぁ…。」

「集中力を保つのに一番良い方法を知っているか?」

カップに湯を注ぎながら尋ねた。

「い…いいえ。」


「休憩と、メリハリだ。」

「…あの、」


…我ながら、不器用な言い方だと思った。
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