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□あえない夜に
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「あなた、例のガリレオさんと上手く行ってないの?」

「んぐ…?いえ…上手くって言うか、ここ2ヶ月一度も会えてなくて…」
ケーキを食べながら薫が話す。

「あら!そうなの!?あ…。ここんとこ厄介な事件が立て続けに起こったものね。」

「ええ…お陰様で付き合い出して2ヶ月にもなるのに、一度もデート出来てませんよ。」
薫は不貞腐れて言った。
「そう…それは辛いわねぇ…。」
城ノ内の表情もつられて暗くなる…。

だが、城ノ内はスグに気を取り直すと薫に言った。

「でも、大丈夫よ!」

「はい…?」

「きっと良いことがあるわ!」
「…だといいんですけどね。」
「フフ、私の、女の勘よ。」
やけに自身ありげに城ノ内は言う。

そして暫くすると、「じゃあね、お疲れさま」と言って帰ってしまった。
 
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