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□震える心
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先生の顔は、憶えていない。

ただ、踵を返す寸前、先生がこちらを見た気がした。

結局の所、私はあまりにも"お似合い"な光景に堪えきれなくて逃げ出したのだ。

"―勝ち目なんてあるわけ無いじゃない…"


心の中で叫んだ。



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