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□後ろの正面
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一つ…歩を進める度に不安が募る。


一つ…腕時計の秒針が時を刻む度に背筋が凍る。


暗い暗い夜道で、私の後ろに立つ人がいる。


心音が早鐘の様に打つのを感じながら、携帯のメモリーを呼び出してコールする。


コールの回数だけ、溝尾が鈍く痛んだ―。



どうか、どうか一刻も早く繋がって――。


先生に―…




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