きまぐれ小話5
□不運
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「クフフ……」
「……骸」
「クフフフフフ……」
「…………骸」
「クフフフフフ……クハハハハハッ!!」
「あーもう、うるさい!それからキモい!あとウザイ!」
「酷いですねボンゴレ。この僕の嬉しさがわかりませんか?」
「痛い程わかるけどっ、とにかくその怪しげな笑いとふやけた顔をどうにかしろっ!」
「仕方ないじゃありませんか。何と言ったって、愛しい仔牛との初めての夜なんですから」
「嫌な言い方するなっ。おまえがランボとお泊りしたいっつーから譲歩してウチに泊まらせてあげてるのに…」
「あとは君がこの部屋から出ていけば完璧ですね」
「ここ俺の部屋っ。てか、そんな危ない真似する訳ないだろ。どんなにウザくてもまだ子供だし、一応ウチの居候なんだから」
「だから仕方なくこうして我慢してるんじゃないですか」
「……今すぐ追い出してやろうか…?」
「酷いですボンゴレ!」
「ちなみにおまえは床で寝ろよ。ランボはいつもは母さんの所だけど、今日は俺の隣で寝かせるから」
「ハッ、まさか貴方も仔牛を狙って…!?」
「おまえと一緒にするな!母さんの所に寝かせたら母さんが危険だろ?どうせおまえ、ランボと一緒に寝たがるだろうし」
「僕はランボ以外に興味は全くありませんが」
「いや、それはわかってるけど」
「はぁ……仕方ないですね、今回は君の言う事を聞くとしますか」
「……………」
「ところで、ランボは何処です?見当たりませんが…」
「そういえば家の中がやけに静かだな。昼寝かな?ちょっと母さんに聞いてくる」
「おや、どうでした?」
「……ランボ、イーピンやフゥ太と京子ちゃん家でお泊りだって…」
「なっ……!?」
「という訳で、おまえ帰れ」
「そ…そんな……っ」
「ちなみに、京子ちゃん家に行くなよ、迷惑だから」
「っ………」
「はぁ、今日は静かに過ごせそうだ」
「ラ…ランボ……」
お泊りは、またの機会に持ち越されたそうな。
〜後書き〜
骸ランボというより、骸+ツナの会話。
なんか骸が可哀相な感じで終わります(笑)
会話のみで失礼しました。
2010.06.25