きまぐれ小話5

□トリック・オア・トリート!
1ページ/1ページ

 
 
※サイヤ人が来るまでの1年間の修行中
 
 
「ピッコロさんっ、とりっくおあとりーと!!」
 
 
「……………は?」
 
 
「前にお母さんから教わったんだ。はろいん……ん?はろう…いん…?はろ…はろうぃん!ってやつです!」
 
「はろ…うぃん…?」
 
「はいっ。お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞって意味みたいです」
 
「ほう…悟飯……この俺に菓子をねだるか」
 
「えっと…」
 
「あいにく俺は菓子など…というか食べ物など持ち歩かない。しかし…おまえがこの俺にイタズラか……よし、やってみろ」
 
「えっ…?」
 
「どうした?菓子がなければイタズラするんだろう?」
 
「えっと……」
 
「男なら己の言った事に責任を持て」
 
「う〜……お、怒らない…?」
 
「あぁ、いいだろう」
 
「じゃ、じゃあ………えいっ」
 
「っ……!!お、おまえ……何故飛びついてくるんだっ」
 
「えへへ〜」
 
「笑って誤魔化すんじゃないっ」
 
「約束だよ、怒らないって」
 
「なっ……」
 
「自分の言った事には責任持たないとね」
 
「っ〜〜〜………」
 
 
 
 
「………………で」
 
「はい?」
 
「いつまでこうしてるんだ?」
 
「ピッコロさんって、あったかいんですね」
 
「おい、質問に答えろ」
 
「緑色だから、なんか冷たいのかと思ってました」
 
「だから……」
 
「誰かのぬくもりって、すごく久しぶり」
 
「悟飯……おまえ、親が恋しくなったか」
 
「そうじゃないって言ったら嘘になるけど…でも、今はピッコロさんがいるから寂しくないよ」
 
「悟飯……………」
 
「えへへ」
 
「なっ……擦り寄るなっ!さ、さては修行をサボる気だな!?そうはいかないぞっ」
 
「あっ…」
 
「ほら、さっさと立て!」
 
「怒らないっていったのに…」
 
「ぶつぶつ言う暇があったらかかってこい!!」
 
「はっはい!!」
 
 
 
 
―――――――――――――――
この頃の悟飯は敬語じゃないような微妙な感じなので…口調が難しかったです。
やっぱり修行中の小さい悟飯とピッコロの話が大好きです。
2010.05.12移動

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ