novel
□嫉妬
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なぁ…獄寺…
俺、なんでこんなことで嫉妬してるんだろうな…
俺、獄寺と付き合い始めてから
なんでこんなにも辛い思いしなきゃいけねーんだって思った…
嫉妬
<サイド 山>
今日は学校で、集会があった
と、同時に合同で帰りの会があるらしく、カバンを持って俺等は体育館に入った
集会が始まり、長ったらしい先生の話も、俺にとっては馬の耳に念仏状態で
全く耳に入っていなかった
獄寺は、俺より小さいから少し前で、退屈だったのか、何やら隣の男子と話してるみたいだった
普段の獄寺ならあんなことねぇのに…と思いながら、俺は後ろから見ていた。
やっと集会が終わったが、みんな帰る気配が無く、俺達も少し話していた。
俺はこのあと部活のミーティングがあったから、残ってても良かったが、さすがに獄寺を待たせ訳にはいかねぇから先に帰ってていいと言って、「バイバイ」と手を降ったら「じゃあな」と言って帰っていった。
事件は、このあとに起きた。
「山本ー獄寺君って、帰っちゃった?」
「おう、さっき帰ったけど…どした?」
「獄寺君、間違って俺のカバン持って行っちゃったみたいでさ…」
内心、少し嫉妬し始めた気がした
が、落ち着いて話した
「え…獄寺が?」
「うん…どうしよう…このままじゃ帰れないや」
「んー…」
「取りあえず…先生に聞いてみようか」
「おう」
「先生、あの……なんですけど…どうすればいいですか…?」
「取りあえず…大事なもんだからな…家に行って、変えてもらってこい、家、知ってるか?」
「知りません…」
「んー…そか…おーい、誰か獄寺の家分かるやつ居るかー?」
「あ、はい、俺分かりますよ!」
分かると言ってきたのは、さっき獄寺の隣に居たやつだった
「俺、家近いですし分かりますよ」
「おぉ、じゃあ、沢田に案内してやってくれ、あいつ、カバン間違えたらしくてな」
「いいッスよ、沢田行こうぜ」
俺の方が知ってる、よく行ってるし、と思ったのに…なんであいつ、あんなにはりきってんだよ…スゲー嫉妬心が胸のなかにあってなかなか消えてくれない
こういうとき、近所っていうのと、部活ってものを憎んでしまう
「獄寺君って…意外と面白いところあるんだね」
俺の中でまた嫉妬心が湧いてきた
ツナに言われたくなかったな…って…
タイミング悪く、時間がきて、
「あ、俺、ミーティングいかねぇといけないから…じゃあな」
「うん、バイバイ」
俺は、ミーティング中もあのあとどうなったのか、ずっと考えていた…
嫌だった 何もかもが
獄寺の家を知られることが
あの男が近所だってことが
そして何より…
ツナ達が獄寺の家に着いてなにもかもを話した後…
獄寺がどんな顔をするのかを考えただけで…
俺は
狂気乱舞しそうだった
全テ灰ナレ…
fin
狂喜乱舞ではなく、狂気乱舞です
意味は精神がおかしく入り乱れること。
自分で考えてつくりました←
あ、このはなしは、フィクションとノンフィクションが入り交じってます←