妹シリーズ

□幸村精市の場合
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なんでだ

どうして私は立海にいるんだ


私は氷帝生であって立海生でない


なのに、どうしてここにいるのか



「フフッ……」

『……っ』



答えは簡単

私の兄、幸村精市が私を拉致ったのだ


実の兄が、だ



精「なまえ、もう一度聞くよ。なんで立海に来なかったの?」

『…………』



そう

私は兄さんが居る立海ではなくて氷帝に入学した


学力が劣っていたワケではない

なにか問題を起こしたワケでもない


ただ、立海にだけは行きたくなかった



精「はやく言わないと……どうなるか分かってるよね、なまえ?」

『ΣΣっ…………が嫌だった』

精「え?」

『だからっ、兄さんと比べられるのが嫌だったの!!!!』



あぁ……

とうとう言ってしまった


どれだけ黒い兄さんでも嫌いじゃない

むしろ大好きだ


だからこれを言ってしまって溝が出来るのが怖かったのに……



精「なんだ、嫌われてたワケじゃないんだ」

『っえ?』

精「俺のことが嫌いだからなまえが氷帝に行ったのかと思ってた」

『兄さんを嫌いになるワケない!!』



黒くて怖い時はあるけど……



精「ならいいんだ」

『……兄さんっ』


精「ただ……俺と俺の可愛いなまえを比べるヤツが居るなんてねぇ、失礼にも程があるよ

  どんなヤツだい?兄さんが直々に叩きのめしてあげるよ?」


『に、兄さん……(汗』



やっぱり黒い時は怖くて苦手かもしれない←




END
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