今ここから…
□衝突
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「二人か…三人、あの心霊番組から幽霊がはっきり見えてる
共通点は死神化した黒崎一護との接触
あとそれとは別に一人、強い霊力……死神の力じゃないなにか別のものを持っている男が黒崎一護と朽木ルキアに接触した
彼は滅却師と名乗っていた」
私の報告に喜助はいつもとは違い静かに聞いている
扇子で口元を隠している姿からは何を考えているのかはわからない
「死神であるはずの朽木ルキアの霊力は戻る気配すらない
それに比例するように黒崎一護の霊力が日に日に増している
喜助は黒崎一護と朽木ルキアに何をさせたいの?
喜助は何を考えているの?」
「まず…滅却師……久しぶりに聞いたっスねぇ
なんせ200年以上前に滅んだ一族ですから
智佳サンが知らないのも無理ないス」
「滅んだ…」
喜助は語る
滅却師とは嘗ては世界中に散在していた対虚戦に特化した退魔の眷属であり、死神とは違い徹底的に虚を殺すことに拘っていたのだと
その信念が一族を滅ぼすことになったと
「彼は、その生き残り…」