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□プロローグ
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尸魂界
森の中、死覇装を身にまっとった男女二人が駆ける。
男はきれいな着物を着た少女を抱えている。
「浦原、そやつをどうするつもりじゃ?」
女は走りながら、後ろにいる浦原に顔だけ向き、口を開く。
「この子まで巻き込んでしまいました。私の責任です。
私が育てますよ、夜一さん・・・」
浦原は、少し悲しみの表情を見せ、自分の腕の中で寝ている少女を見る。
夜一は、その表情に耐えられず同じ表情になる。
「浦原・・・自分を責めるな」
今の浦原に夜一は、この言葉しか言えなかった。
二人はその後会話をすることなく闇夜へ消えた。