今ここから…
□始動
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1年3組教室―3限目前―
『・・・・・・・(っていうかぜんぜんこないんだけど!!)』
智佳は1限目、2限目と黒崎一護を待っていたが全然来る気配がなかった。
『(しかたない・・・遅刻だって言ってた人に聞くか・・・前の席の人だし)
あのー。私の隣の人っていつ来るかわかる?』
「一護のこと?」
「そうそう」と頷く。
「なんか夜中、トラックが家に突っ込んだんだって。」
『えっ・・じゃ「はぁ〜?トラックぅ!?」
自分の声を遮った声のするほうを見る。
短い黒髪の男の子っぽい女の子と、長い茶色い髪をした巨乳の女の子らしい子が立っていた。
「じゃあ何?あいつケガしたの!?それとも死ん・・・ボスッ「でねえよ。ウチの連中は全員無キズだ。残念だったな。」
「黒崎くん!」
黒髪の女の子に鞄を投げたのは、オレンジという目立つ色の髪をした男だった。
『(この人が黒崎一護・・・)』
霊力が普通の人より強かったため、すぐに分かった。
『(さっそく話しかけてみよ。)』
座りかけている一護に話しかけようとしたが、ルキアが先に話しかけていた。
「私まだ教科書とかないの。貴さ・・・あなたのをいっしょに見てもいいかしら?」
ルキアが一護に手を差し出す。
そこには「さわいだら殺す」と書かれていた。
『あの・・・黒崎君よね?
まだ教室案内してもらえてないから朽木さんと一緒に案内してもらえる?
(我ながらナイス言い訳!!)』
そう言い、一護とルキアの腕を引っ張りながら教室を後にした。