Baby Birds-小さな鳥-

□5試合目
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『丸高かぁ……』



確かあそこってバスケ強いよね

しかもあの人がいたはず


……ぶっちゃけ勝てる気がしない



『点数源は空だけ……百兄はセンターしか無理』



偵察でもしてみるかな

やってみたかったし

これぐらいの髪の長さならギリギリ気づかれないよね



『……あれ?』



視力落ちたかなぁ


アフロが見える

しかも目が合ったような



ガラッ


入ってきた……



千「零夏、そのカールくれ」

『千秋兄……マジかよ』



頭が痛くなる

なんで1年の階に千秋兄がいるのか

多分まだ1年だと思ってました的なアレだろう



男1「だっせー」

男2「花園も兄貴がアレで可哀相だな」

『……』



後ろの方に座ってるA君とB君がゲラゲラと笑う

名前は知らない


花園って聞いただけで怖がってた奴ら

それだけは覚えてる



『……あげたくないけど今回はあげるから大人しく帰ってね』

千「……零夏が言うなら後回しにしとこう」

『さんきゅ』



ほんの少しA君とB君に同情した



千「あと、これ調べといてくれ」

『……今回は出来るだけしといてあげる』



渡された紙には花丸からバツまである

因みにバツはあのAとBの席にある


短時間でここまで出来るなんて……

まだまだ捨てたもんじゃないってことかな



千「それでこそ俺の妹だ」



これがなかったら妹じゃないのか、なんてツッコミをあえて心の中に収める

あ、奈緒に花丸がっ!!



零夏は奈緒のアドだけ千秋には知らせなかった

その後空も同じようなことにあったのを知ったそうな



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