Baby Birds-小さな鳥-
□7試合目
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まじかよ……
バスケ経験者でも試合経験者が百兄だけって……絶望的
空「だ、だってミニバスはずっとホケツだったし
中学校にはバスケ部がなかったから……」
百「バスケ部がねえって……全校生徒10人の分校じゃあるまいし――」
『もしかして10人の分校とか?』
空「ううん、8人だったよ」
百「あ?」
空「そんなことより――早く試合始めましょうよ」
『…………』
だから百兄に喧嘩をふってでもバスケ部にこだわったんだ
ますます頑張らなきゃな
空「ところで百春君、昨日話したアレおぼえてます?」
百「オウ、アレな」
ぐっと親指を立ててニカッと笑い会う二人
ハッキリ言ってキモチ悪い
……"秘策"、だっけ?
期待しない方がいいかな
百「…………」
チ「!……ハハァ、オマエどっかで見た顔だと思ったら"弟"の方じゃねえかよ」
チバが百春の顔を見て思い出したかのように話す
余裕のある表情だ
チ「まだバスケやってたのかオマエ……
てことは"妹"もか?」
その間にも上に向かってボールが上がる
百春の意識は完全にそちらに向く
チ「まぁアレだ、そこのチビにこれだけは教えてやれよ
バスケは"高さ"だってな!!」
二人はほぼ同時に飛んだ
…