BLEACH

□兎と豹
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温かい

ふわふわとゆれる





『……っ』



自然と目が開いた

と、同時に全身からの痛み


生きているのか?



「起きたか」

『……な、豹っ』



自分の天敵がそばにいることに吃驚した

思わず出来る限り後ろに跳ぶ
と、いっても背中には壁なのだが……



『なぜあなたがここにっ』

「俺は豹じゃねぇ、グリムジョーだ」

『っ……質問に答えて!』



名前なんてとっくに知っている

第6十刃
グリムジョー・ジャガージャック

私が敵うわけないじゃない


「ここは俺の部屋だ

 落ち着いたら隣の部屋に来い」



そう言ってグリムジョーは出て行った



『なんでこんなところに……』



辺りを見渡しても壁ばかりで外は見えない


ふと、自分の腕に目がいった
キレイに巻かれている包帯

腕だけじゃない
怪我をしていたところに全て手当が施されている



『誰が……』



――あの豹が?



『まさか、ね……』



ここに居ても仕方がない


隣の部屋に行くことにした




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