今ここから…

□頭を斬れ!
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「・・・わかっているのよ、お姉様・・・
全てはその匣にかくされているのでしょう・・・?
その翡翠の小匣に・・・
その匣をわたして!さあ!!」

『だめよ!その匣をあけてはだめ!
フランソワ!!ああっ・・・!!』




「何してんだてめえらは!!」

「『きゃあっ!!』」


智佳とルキアはさっきまで変な漫画を、熱心に読んでいた。

そこに一護が大声で怒るのだから、驚くのは当たり前だろう。


『おどかさないでよ〜
今、ルキアの現代語の勉強中なんだから』

「そ・・・そうだぞ!!邪魔をするな!!」


智佳と裏腹に、ルキアはすごく驚いている。


「何が現代語のベンキョウだ。
智佳・・・それじゃあ勉強にならないと思うぞ。
ていうかどっから拾ってきたんだ?」

『・・・一護。特訓は?』


智佳の問いに、終わったと答える一護。


「コショウの入ったボール延々100個割り続けるなんて一体何の特訓だったんだコレ?」

「たわけ!コショウ入りはハズレボールだけだったろう!」

「ハズレボール?」

『もしかして一護1つのこらず叩いたの?』

「おう!カンペキだ!」


暫く固まっている二人を見て智佳は「あーあー。やっちゃったー」とニコニコしながら言う。


「たわけ!あれほど頭の描かれたボールだけ狙えと言っただろう!!
何のための特訓だ!!」

「だから何の特訓かわかんねーって!
そもそもテメーの絵で頭とソレ以外を見分けられるワケねーだろ!!」

『わー本当!ある意味傑作だね。』


智佳はまじまじと一護が両手に持っているボールを笑いながら見る。
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