GS2夢小説

□チョップとキス
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『馬鹿かお前は』

「馬鹿ってなによ!!」

私は、さっきの授業で簡単な問題も解けなかった…

休み時間になって、
いつも定位置、廊下の壁に、もたれ掛かり
瑛と話をすることが日課になっていた


『馬鹿だから馬鹿って言ったんだ』


「もうちょい、やさしくしてくれてもいいんじゃないの?一応私、彼女なんだけど…」


私と瑛は学校の中では
バカップルと呼ばれていた

付き合っていくうちに
周りに隠すのが面倒になった瑛は
自分からオープンになっていって

最初はやっぱり冷たい目で見られたけど…

私達のバカップル振りにみんな呆れてしまって


『いいだろ別に…お前の前だけなんだから
こんな話し方できるのは』

「そ、そりゃ…そうだけど…」


『なんだよ
お前には、どうしてもチョップが必要らしいな』


出た!!
瑛の得意技チョップ!!

いつも、やられっぱなしじゃ気がすまない私は
今日はちょっと意地悪したくなった


「チョップ1回につき100円ね」


『は!?金とんのかよ!!
悪どいぞお前っ!!』


「アハハ、うそうそ、じゃ………
キスで」


かなり目が見開きだった瑛
流石に私の発言に驚いてる様子で


『は!?やっぱりお前は馬鹿だ大馬鹿だ』


チョップされた、
結局チョップされた私はちょっとイラっとした
「痛っ!じゃあもういいよ!」


『ったく、待てって!』


教室に入ろうとした私の腕を瑛は掴み

廊下の窓にあるカーテンを引っ張り、

私達を覆い隠すと
優しくキスした

「な、ち、ちょっと!?
ここ学校!
しかも皆いるのに!」


『お前が言い出したんだろ?
チョップしたらキスって、
冗談だったのか?』


瑛は、ニヤリとした顔をしていた


「冗談でも…なくもないけど…
まさか今するとは思わなかった…」


逆に私が驚かされてしまった


『カーテンで隠してるから周りからは見えないって』

そういうと、もう一度唇を重ねた


やっぱり瑛には敵わないのかな




 

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