短編小説 謎

□想像力
1ページ/2ページ

フフフ、美しい。

なんて綺麗なんだろうか。
この細くしなやかな身体つき。
輝き、色の青白さといったら!

まぁ、君の魂はもうこの世に無いから
君は僕がどんなに賛美してもなんとも言えないけれど。

美しいこの身体をそっと横たえらせて
僕はその下に火を入れて焼く。

ジュゥ…

フフフ。
ははは。
君、焦げ目が出来たよ。

反対側も焼く。

良い香りだ。
あぁ。君は死んでも尚こんなにも僕を楽しませてくれるのか!
わざわざ外に出た甲斐があったものだ。

準備は整った。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ