短編小説 謎
□想像力
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フフフ、美しい。
なんて綺麗なんだろうか。
この細くしなやかな身体つき。
輝き、色の青白さといったら!
まぁ、君の魂はもうこの世に無いから
君は僕がどんなに賛美してもなんとも言えないけれど。
美しいこの身体をそっと横たえらせて
僕はその下に火を入れて焼く。
ジュゥ…
フフフ。
ははは。
君、焦げ目が出来たよ。
反対側も焼く。
良い香りだ。
あぁ。君は死んでも尚こんなにも僕を楽しませてくれるのか!
わざわざ外に出た甲斐があったものだ。
準備は整った。