短編小説 謎

□優しい嘘
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君は幸せそうだね。
沢山の人がお見舞いに来てくれてさ。
僕は疲れてしまったよ。

シンプルにベッドが二台置かれた部屋で僕は呟く。
隔離された病室に君と僕。
こんな新型のウィルスに感染して。
治療法が無いからと特別病棟に隔離された僕らに明日はない。
誰もこんな所にやってくるはずがない。
君は進行が僕よりも早かったから…。




そうね。
おやすみなさい。

静かに永遠の眠りにつく私。

やはり音は嘘をつかない。
全て彼の方から聞こえていたんだもの。
ミンナの声が。
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